[シンフェロポリ(ウクライナ) 27日 ロイター] -クリミア自治共和国の首都シンフェロポリでは、大勢の住民がロシアの国旗を手に取り、ロシアへの復帰を求めて連日デモを行っている。いまやクリミアは、ウクライナ新体制に反対する人々にとって「最後の砦」となっている。 ヤヌコビッチ政権の崩壊は、大統領の政権基盤だった東部のロシア語圏も含め、ウクライナのほぼ全土で受け入れられている。しかし黒海にせり出したクリミア半島だけは新体制を認めようとしていない。 クリミア半島はロシア系住民が多数を占める戦略上の要衝で、ロシア黒海艦隊の基地もある。そして今、ウクライナの未来をめぐるロシアと欧米諸国のせめぎ合いの舞台となっている。 クリミアは1954年、ソ連のフルシチョフ書記長が、同じソ連邦を構成するロシアからウクライナに割譲した土地だ。そして今、ウクライナからの分離を画策する勢力が、ヤヌコビッチ政権崩壊後