中国の医療機関で、治療内容や診療費用などに不満を持った患者や家族による医師らに対する暴力事件などが頻発している。親族などが集まって暴動状態になったり、医師らが死亡したりしたケースがあり、当局は病院の警備態勢強化するとともに、第三者による調停委員会の設立も進めている。患者や家族の怒りの背景には、診療費が高額な一方で、ずさんな医療行為が横行していることもあるという。 ■新生児が焼き場に 患者や家族らによる医師らに対する暴行事件が頻発する一方で、医療機関側にも、ずさんな医療行為や不正行為が横行している。 現地からの報道によると、安徽省の病院で昨年11月、死亡と診断され、葬儀場に運ばれた新生児がまだ生きていることに葬儀場の職員が気づき、再び病院に搬送されるケースがあった。 広東省でも11年11月に、看護師が早産の赤ちゃんを死産と勘違い。霊安室に運ばれた“遺体”と対面した母親が息があるのに気