児童ポルノを所持したとして、在日米海軍の軍法会議で米兵の有罪判決が相次いでいることが分かった。2013年4月には、根岸住宅地区(横浜市)内で所持したとして18年の拘禁刑を言い渡された被告も。訴追されたのは国内での行為だが、現行の国内法では個人が趣味で持つ「単純所持」は規制対象外。今国会で審議中の児童買春・ポルノ禁止法改正案が成立すれば禁止となるが、児童ポルノをめぐる国内外の規制水準の差が表れた形だ。 神奈川新聞が入手した公的記録や米軍当局への取材によると、18年の拘禁刑を言い渡された被告は、横須賀基地(横須賀市)で補給任務に従事していた米兵。12年ごろ、米軍根岸住宅地区の住居で、未成年者あるいは未成年者とみられる画像を個人的に所持したなどとして訴追された。判決は昨年11月の上訴審でも維持されている。 米兵に対する捜査は米海軍犯罪捜査局(NCIS)が単独で実施し、日本国内の捜査当局は関与