世界で初めて人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作る際の技術を応用し、がん細胞を次々に生み出す「がん幹細胞」を人工的に作ることに成功したと、神戸大と京都大iPS細胞研究所などの研究グループが9日付の米オンライン科学誌プロスワンに発表した。 がん幹細胞は、薬で死滅させたがん細胞を再び生み出し、がんを再発させたり転移させたりするほか、薬も効きにくい。がん細胞の「親玉」ともいわれ注目されているが、ヒトの体内からは微量しか採取できず、研究が進まない原因となっていた。大量の人工増殖が可能となり、がん幹細胞を標的とした新しい診断技術や治療薬の開発につながることが期待される。 iPS細胞は皮膚などの細胞に数種類の遺伝子を導入して作る。 神戸大大学院医学研究科の青井貴之(たかし)特命教授と京大iPS細胞研究所の大嶋野歩(のぶ)研究員らのグループが、このうち「OCT3/4」「SOX2」「KLF4」という3
通信教育大手ベネッセホールディングス(岡山市)の顧客情報の大量漏えい問題で、通信教育事業を手掛けるIT事業者「ジャストシステム」(徳島市)が、流出情報を利用していたことが10日、ベネッセ関係者への取材で分かった。名簿業者から購入した可能性がある。 【自身の「処分は考えていない」】原田新社長 経営責任を否定 同社関係係者によると、顧客から問い合わせがあった情報を精査したところ、ダイレクトメールはジャスト社から送られたものだった。マンション名の表記などの情報が、顧客がベネッセに届けた内容と同じだったことから、ジャスト社が流出情報を流用したと判断したという。 ジャストシステムは1979年創立のソフトウエア会社。文字変換や辞書の技術を開発し、ワープロやパソコンに文字を入力するソフト「ATOK(エイトック)」や「一太郎」などを生み出した。2012年からは小学生向け通信教育「スマイルゼミ」を提供し
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