【パリ時事】スペイン南東部アルバセテにある北大西洋条約機構(NATO)のパイロット訓練施設で26日、ギリシャ軍に所属するF16戦闘機が離陸途中で失速して墜落し、少なくとも10人が死亡、13人が負傷した。AFP通信が報じた。 事故では何らかの原因で同機の出力が低下し、ほかの機体が待機中の区域に墜落。数機が爆発に巻き込まれたもようだ。墜落した戦闘機の搭乗員2人も死者に含まれている可能性が高いという。 スペインのラホイ首相は事故後に声明を出し、死者のうち8人がフランス人、2人はギリシャ人だったと発表した。イタリア当局によると、負傷者には9人程度のイタリア人も含まれているもようだ。NATOのストルテンベルグ事務総長は「痛ましい事故に深く悲しんでいる」と述べた。