3月18日、米FRBは投資家が想定していたほど利上げに前のめりではない姿勢を示し、株式や債券市場は歓喜に身を躍らせた。写真は会見するイエレン議長(2015年 ロイター/ Joshua Roberts) [18日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は18日、投資家が想定していたほど利上げに前のめりではない姿勢を示し、株式や債券市場は歓喜に身を躍らせた。かつて金融緩和縮小をめぐる懸念で激しく混乱した「テーパータントラム」とはまさに正反対の動きといえる。 FRBは連邦公開市場委員会(FOMC)の声明から利上げまで「忍耐強くなれる」との文言は削除したが、フェデラルファンド(FF)金利経路と経済成長率の見通しをともに下方修正した。これが株式と債券双方の値上がりをもたらし、投資家は米経済が過熱でも低調でもないちょうど良い状態(ゴルディロックス)にあるとみなした。 FRBは自らの認識を、短期金利