【パリ時事】スペインの情報保護当局は19日、インターネット検索世界最大手の米グーグルによる個人情報の取り扱いがスペインの国内法に違反しているとして、90万ユーロ(約1億2800万円)の制裁金を科すと発表した。AFP通信などが報じた。 スペイン当局は、グーグルは収集した個人情報をどう用いるかについて利用者に明示していない上、法律で認められた期間を超えて情報を保有しているなどと指摘。制裁金の支払いとともに、個人情報保護指針を法律に適合させるよう命じた。 グーグルは2012年3月、約60種のサービスを対象に個人情報保護指針を一本化。情報の一括管理で利用者のニーズに応じた広告表示が可能となる一方、サービス利用状況の分析で利用者の趣味など詳しい個人情報を把握できるようになったため、プライバシー侵害につながるとの批判も出ていた。