【ワシントン時事】米サンフランシスコ国際空港で着陸に失敗したアシアナ航空機は、機体が大破したにもかかわらず、大多数の乗客乗員が助かった。その最大の理由は、機体が炎上する前に脱出に成功したためだ。 米紙USAトゥデーによると、航空会社は緊急時、90秒以内に乗客を機内から脱出させることが求められている。90秒以内に脱出できるかどうかが、生死を分けるとされる。 乗務員は常日頃から、緊急時の訓練を受けているが、重要なのはパソコンや手荷物を持たず、迅速に脱出するよう乗客を誘導することだという。 マサチューセッツ工科大学(MIT)教授で航空輸送国際センター所長を務めるジョン・ハンスマン氏は、同紙に「乗客が脱出に手間取れば、リスクを高めることになる」と述べた。