大東犬を研究し繁殖活動に取り組んでいる宮城保雄会長(右)と佑奈さん。3頭のうち左が雄の「ムーム」=名護市名護 【名護】絶滅が危惧されていた南大東島の「大東犬」を守ろうと、純血種の保存研究に取り組んでいる人がいる。2010年に結成された「だいとうけん保存会」の初代会長に就いた宮城保雄さん(59)が保存に力を注ぐようになったのは、友人から新築祝いにとプレゼントされたのがきっかけだったという。 大東犬は南大東島へ約100年前に移住した人々によって持ち込まれたもので、足が短く、がに股で、耳はピンと立ち、白色に茶色の円形模様が特徴。 宮城さんは、市内で不動産業を営む傍ら市名護でウサギやリス、チャボなど約10種類の動物を飼う「なんちゃって動物園」を無料開放している。大東犬も純血種で雄の「ムーム」(6歳)と、75%の血が混ざっているという雌の「阪」(4歳)、「阪」の娘の「神」(2歳)の3頭を飼ってい