というのも、JR東海は業務改革の一環として「状態基準保全(Condition Based Maintenance=CBM)」への移行を進めているからだ。 CBMとは、ドクターイエローなどを走らせてあらかじめ決められた頻度で点検と保守を行うのではなく、状態を常に監視し、必要が生じた時にだけ保守を行うこと。センサーや画像認識の技術が発達し、人手や目視に頼らなくてもよくなったからこそできる手法だ。 東海道新幹線ではすでに、電気・信号・軌道の3分野で、営業列車による状態監視が始まっている。東海道新幹線の最新型「N700S」のうち6編成に軌道の状態監視システムが、さらにそのうちの3編成には電気と信号の状態監視システムも搭載されているという。 電気分野では、12号車のパンタグラフ付近に赤外線LED投光器を設置。架線に照射したLEDの反射光を計測カメラで撮影して摩耗の状態を計測する。 信号分野では、レー
![ドクターイエローは役目終える? JR東海、営業列車で鉄道施設を監視](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/28ca6e2324859c9c1275e09fbf6d29d3d73f6ac6/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkei.com%2Fatcl%2Fgen%2F19%2F00148%2F121800126%2Ffb.jpg)