5月末に登場したソニーのフルサイズミラーレス一眼「α9」が写真ファンの間で大きな話題になっている。高速連写の最中にファインダー像がまったく消失せず、しかもまったくの無音・無振動で撮影できるといった点が「デジカメの常識を超えている」と注目されているのだ。さまざまなデジタル一眼レフやミラーレス一眼を使ってきた落合カメラマンにとっても、相当インパクトが大きかった様子。今回は番外編として、いち早くα9を試す機会を得た落合カメラマンにファーストインプレッションをまとめてもらった。 デジタル一眼レフが一般的になってから写真を始めた人と、フィルム時代から写真にこだわりを持って(いるつもりで)接してきている私のような古代人の間にある埋めようのない溝が何なのかといえば、それは「連写」というものに対する順応性と価値観なのではないかと感じてきているここ10年。シャッターボタンを押しっぱなしにして無遠慮に連写をす