警察庁はこのほど、「出会い系サイト」に関連した事件の2007年の検挙状況について発表した。発表によると、出会い系サイト規制法で禁止されている、性行為や金銭の提供を持ちかけて18歳未満の児童・生徒との交際を誘う「不正誘引」の検挙数122件のうち、半分にあたる61件が、児童・生徒側からの誘いであることが分かった。 出会い系サイト規制法の正式名称は、「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律」で、2003年に施行された。同法で禁じられている不正誘引の違反行為をすると、100万円以下の罰金が科せられる。 今回の不正誘引の検挙数は、2006年の47件に比べて2.6倍にもなっている。またこのうち、18歳未満の児童・生徒から誘ったのは61件で、2006年の18件に比べて3倍超と急増、出会い系サイトでは児童・生徒から誘いかけるケースが少なくないという、深刻な事態を見せ付け