【ニューヨーク=池松洋】インターネット検索最大手米グーグルは1日、独自開発のサイト閲覧ソフト(ブラウザー)「グーグル・クロム」を、2日から100か国以上に無償配布すると発表した。市場シェア(占有率)の7割以上を占める米マイクロソフト(MS)を追撃する。 他社のブラウザーよりも表示速度を高めつつ、安定性を向上させたとしている。今後、技術仕様を無償で公開し、改良を重ねる方針だ。 グーグルは、これまで特定の基本ソフト(OS)やブラウザーに依存しない、検索や電子メールなどのネットサービスを提供して利用者を拡大してきた。 しかし、昨年には携帯電話用OSの開発を表明した。今回の「クロム」配布で、OSとブラウザーというネット接続に必要な主要2ソフトを自社提供して利用者を囲い込む姿勢を打ち出してきた。 ブラウザー市場は、2004年ごろは、MSがシェアの約9割を占めていたが、その後は、米モジラ財団や米アップ