記者会見の冒頭、東日本大震災の犠牲者に哀悼の意を示す安倍首相(10日午後6時3分、首相官邸で)=吉岡毅撮影 来年3月までに1万戸を超える災害公営住宅(復興住宅)を完成させるとし、「復興を実感できる1年にしていく」と強調。被災者の生活再建や、心のケアをはじめとする健康支援、福島第一原発事故の収束に力を尽くす考えを示した。 安倍首相はまず、今も26万人余りが避難生活を強いられている現状に触れ、「次の3月11日こそは、もっと多くの方に新たな住まいで迎えてほしい。来年3月末までに200地区の高台移転と1万戸を超える住宅の工事を完了する」と語った。読売新聞の調べでは、被災地で完成した復興住宅は767戸、高台移転などの宅地は218戸分で、政府は来年度を「住宅再建元年」としたい考えだ。 また「心の復興に一層力を入れていく」と述べ、避難生活の長期化による被災者の精神的負担を軽減するための施策を充実させる考