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東電の原発の状況を「戦争」に例えるのは不適切ではないのか?
東電原発事故の状況が一向に好転しない中、政府や東電の対応を見ていると、第二次大戦の敗戦に至った日... 東電原発事故の状況が一向に好転しない中、政府や東電の対応を見ていると、第二次大戦の敗戦に至った日本的な組織の欠陥が繰り返されているのでは? 池田信夫氏がそのような観点から『失敗の本質』という本を参考にするよう勧めています。これは経営学者の野中郁次郎氏が、防衛大学の戦史研究家の戸部良一、寺本義也、鎌田伸一、杉之尾孝生、村井友秀の各氏と行った共同研究で、旧日本軍が組織として持っていた脆弱性を客観的に分析した本です。 確かに今回の原発事故とその対策において、こうした「日本的組織の脆弱性」を意識することは有効だと思います。正に、今読まれるべき本だとも言えるでしょう。ですが、同時に今回の事態は「戦争」とは全く異なる問題だということも指摘しておきたいと思います。池田氏は勿論そんなことは言っていませんが、一部に「軍政を敷くべき」などという、妙な言論があるのが気になるからです。 まず、今回の事故の経緯に関
2011/03/30 リンク