携帯ゲーム機用RPGという不思議なコンセプトが衝撃だった『魔界塔士Sa・Ga』渡辺さん: 一本目に『魔界塔士Sa・Ga』を挙げたのは、色々な意味でこの時代を象徴しているゲームだと思ったからです。スクウェア(現:スクウェア・エニックス)が、すでに『ファイナルファンタジー』を何作か出して人気が出ていた時代に、ゲームボーイ用の完全新作RPGとして作られたゲームが『魔界塔士Sa・Ga』ですね。 そもそもゲームボーイは、携帯型ゲーム機自体の草分け的存在でした。テレビの前に縛られることなく外でも遊べる「パーソナルなファミコン」というコンセプトに衝撃を受けたハードです。そのソフトラインナップはというと、当時小学生だった僕らも「携帯機だからパッと終わらせることができるアクションゲームが主流になるだろう」と思っていました。なのに、スクウェアが完全新作RPGを出してきたんです。「時間のかかるRPGを携帯機でや
![なぜファミコンのビジュアルは “生々しくないのに怖い” のか? 『国産RPGクロニクル』(イースト・プレス)の著者らが80年代から90年代にかけてのレトロゲームを語りつくす](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8d47046b8731c87ffbdd26966b3094ca86bc28f2/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimg-denfaminicogamer.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2023%2F08%2Fimage8-21.jpg)