米ウィスコンシン州ラシーンで選挙集会を行った後、会場を後にするトランプ前大統領/Scott Olson/Getty Images (CNN) ここへ来て米連邦最高裁は、大統領の免責について歴史的な判断を下した。ニール・ゴーサッチ判事が「後世に残る」と評した判断だが、これ以上なく求められる問いへの答えは今なお出ないまま、以前より格段に差し迫った状況となっている。果たして今回の判断は、ジャック・スミス特別検察官によるトランプ前大統領の起訴にとってどんな意味を持つのか? スミス氏は、2020年大統領選の結果を覆そうとしたとしてトランプ氏を起訴している。 筆者らは最高裁判事らの多数派が支持した判断に強く異を唱えており、いかなる免責もトランプ氏による20年大統領選の干渉という側面にまで拡大するべきではないと考える。しかし最高裁の意見書が同じく明確にするように、今回の判断はスミス氏の訴訟の終わりを告げ