岸田文雄首相が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との「絶縁」を宣言した。 教団と党所属議員の関係が次々と明らかになり、内閣や党に対する世論の批判が強まっていることへの危機感からだ。ただ、具体的な対応策をめぐっては実効性を疑問視する声が早くも出ており、問題の幕引きにつながるかは不透明だ。 【図解】内閣支持率の推移 「自民党総裁として率直におわびを申し上げる」。先月31日、新型コロナウイルスの療養明けに合わせて記者会見に臨んだ首相は、テレビカメラの前で頭を下げた。 首相は会見で(1)党所属議員と教団の関係の点検結果をまとめて公表(2)関係を断つよう党内に徹底(3)社会的に問題とされる団体と関係しないよう党のチェック体制を強化―の3点を党に指示したと説明した。同じころ、茂木敏充幹事長も党本部で会見し、指示を踏まえた具体策を発表。「守れない議員は同じ党で活動できない」と強調した。 一連の段取りは先