(CNN) およそ20年前に就航した世界最大の旅客機「エアバスA380」は、乗客には好評だったが、その運命は当初から絶望的だった。4基のエンジンを搭載した機体は、航空会社にとっては大きすぎるうえに運用コストも非常に高く、より燃費効率の良いエンジン2基のジェット機に押され、A380の人気は瞬く間に衰えていった。 2005年にデビュー以来、A380の総生産数はエアバスが当初計画していたよりもはるかに少ない251機にとどまり、21年末には生産が終了した。そのほとんどはまだ現役で運航しているが、いくつかの機体はすでに解体やリサイクルが行われ、旅客機としては通常よりもかなり前倒しの退役となった。 英航空コンサルタント会社IBAの航空アナリスト、ジェフ・バン・クラベレン氏は「A380はリサイクルされる航空機の中で最も新しい機体の一つ。通常、民間航空機が解体されるまでに25年はかかる」と述べている。 世