本記事の読者層向けに「バッファローの」と書いたが、実際の「おもいでばこ」ユーザーは、バッファローというメーカーのことはほとんど何も知らないはずである。なぜならば、本体にもリモコンにもBUFFALOの赤いロゴはどこにもなく、本体底の製造番号シールのところに小さく「Buffalo Inc.」と書いてあるだけだからだ。 われわれIT/PC系オジサンの知るバッファローは、ヨドバシやビックカメラのストレージ売り場やLAN売り場の目立つ場所にやたらと箱を積み上げるメーカーであり、アキバの裏通りで「玄人志向」シリーズを売るメーカーだ(現在はグループ内の別会社)。ストレージやルータは、その時々で最も最新規格に対応し、最も速く、そして店頭に早く並ぶことが求められる。競合他社が2万9800円で売れば、2万9500円で売るような、ヒリヒリしたビジネスだ。 一方「おもいでばこ」は、そのバッファローから20光年ぐら
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