図2 ストレート・ケーブルとクロス・ケーブルの違い ストレート・ケーブルはパソコンとリピータ・ハブをつなぐために使う。パソコン同士をつなぐと,送信端子同士が結線され,通信できなくなる。パソコン同士を直接つなぐにはクロス・ケーブルを使う必要がある。図では100BASE-TXで使う4本の信号線だけを表している。 [画像のクリックで拡大表示] 今回から数回にわたり,話題をLAN関連の設定に軸足を移して検証していく。ただ,ネットワーク技術者にとって非常識ともいえる“オキテ破り”の設定やシステム構成にしたとき,実際にはどんな不具合が起こるのかという実験は踏襲する。こうした検証過程を通して,ネットワークの基本を再確認しながら,ありがちなトラブル対策の事例として役立てていただければ幸いである。 登場人物は,お馴染みの貴子さんと宇田くんの2人。ネットワーク構築を手がける会社の技術部に勤め,入社3年半になる