■WebAPI公開による収益モデル マッシュアップというムーブメントの追い風を受け、WebAPIを公開する企業が増えつつある。しかも、その多くは、WebAPIを無料で提供している。そこで、この節では、その収益モデルを整理し、WebAPIを提供している企業はどうやってビジネスを成立させているのか類型化してみたい。なお、WebAPI提供企業の収益モデルは下記のいずれか一つだけに当てはまるわけではなく、いくつかのモデルを兼ね備えている場合が多いので、注意されたい。 1.無料モデル 1-1.自社プロモーション型 自社の商品情報をWebAPIとして提供し、WebAPIの利用によってその商品の売り上げを拡大し、収益を得ようというモデルである。代表的なものは、AmazonのAmazon Webサービスであろう。Amazonは、WebAPIを提供することによって、自社のショッピングモールに来たユーザーだけ