南米チリの大地震による津波が心配された2月28日、全国各地の海岸では、海上保安庁や警察などの避難指示にもかかわらず、波乗りを続ける人がいた。海に出ていたサーファーらは海保が確認しただけで全国で約1100人。津波はサーフィンに適した大波とは形や威力が違い、極めて危険だ。無謀な行為に、サーフィン愛好者からも非難の声があがる。 千葉県館山市の平砂浦(へいさうら)海岸。当日の午後、上空を哨戒飛行していた第3管区海上保安本部のヘリコプターが、波乗りをしているサーファー約30人を確認した。拡声機で避難を呼びかけると、何人かは陸に上がったが、約1時間後に戻ったところ、サーファーは約50人に増えていた。拡声機で呼びかけても、反応はほとんどなかったという。 館山市布良では、午後2時16分に20センチの津波の第1波を観測。気象庁は「津波は後の方が大きい可能性がある」として、引き続き高所への避難を呼びかけて