6月19日午後3時、東京国際フォーラム。4000人を超すソフトバンク幹部社員が長大な列をつくり、続々と入場した。社員たちの表情は例年の社員大会より、真剣に見えた。 それに先立つ総会ではニケシュ・アローラのソフトバンクグループ(旧ソフトバンク)取締役就任が正式に承認された。世界トップのインターネット企業グーグルで最高事業責任者をつとめたニケシュ・アローラ(47)を孫社長の後継者候補として迎え入れ、代表取締役副社長としたのだ。報酬は165億円と発表された。 その株主総会で、長い間、孫社長の右腕として事業を運営してきた宮内謙代表取締役副社長が「取締役」となった。これはどういう意味を持つのか。 越王句践にあらず