私的使用目的でインターネット上に配信された有償の音楽や映像を違法と知りながらダウンロード(複製)する行為(私的違法ダウンロード)に罰則を設けるなどした「改正著作権法」が20日の参院本会議で、民主、自民、公明各党などの賛成多数で可決、成立した。 インターネットやスマートフォン(多機能携帯電話)の普及によって、有償の音楽や映像が著作権者の許可なしに大量配信、ダウンロードされている状況を踏まえたもの。 具体的には、違反者には2年以下の懲役、または200万円以下の罰金が科される。規制強化を懸念する意見に配慮し、被害者の告訴がないと起訴できない親告罪とした。 違法配信については、すでに罰則化されていたものの、効果は限定的で、2011年に日本レコード協会が公表した調査結果によると、音楽関連の違法ファイルなどの年間ダウンロード数は43.6億ファイルと推計。被害想定額は6683億円にも及ぶとされ、一層の対