減便が続いた「夜行列車」が息を吹き返すかもしれない。 この夏、臨時列車として運行した夜行特急「アルプス」に注目が集まった。かつて“山男御用達”として人気だった夜行急行列車「アルプス」の復活だと話題になったためだ。寝台車はなく座席のみ。特急電車を使うから、ちゃんとリクライニングシートだ。現代風にいえば、高速夜行バスの電車版である。 新宿駅23時56分発、白馬駅翌朝6時22分着。途中で立川駅、八王子駅、松本駅、信濃大町駅に停車する。下り列車のみで上り新宿行きは設定されない。臨時列車だから運行日数は少なく、新宿発基準で7月12日、8月9日、9月13日、9月20日(いずれも金曜日)の4本のみ。全車指定席の特急列車に格上げされ、実質的な値上げにもなったけれども、ほぼ満席の仕上がりだったという。 成功の証として特急「アルプス」は、秋の臨時列車としても追加された。またも金曜日の10月11日、11月1日が
