2010.05.02 書評・創造への繋がり 11 『俳句への道』 /評者 深澤直人(デザイナー) 『俳句への道』 高浜虚子 著(岩波文庫 630円) 評者 深澤直人(デザイナー) 「客観写生とデザイン」 その人の言った「俳句はありのままの現象を詠うもの」という一言は、私にとって衝撃的であった。そして、それはデザイン観を大きく変えるきっかけとなった。私は俳句をやらないし、あまり理解もしていない。それまで俳句は、作者が心情や哲学、理想や時事などをもとに創作して詠いあげる、自己表現の詩であると誤解していた。つまり、心情が先で現象は心情に合わせたものであると思っていた。 その言葉を聞いた頃、私はデザインは主観的表現であるのか、あるいは自己の作品の客観的選択であるのか、というようなことを漠然と考えていた。個性や感情は意図的に表現せずとも感じ取れるものではないかと。そして、意図的な自己表現は醜いの
This is a web page. There's not much here. Just words. And you're reading them. We've become obsessed with fancy designs, responsive layouts, and scripts that do magical things. But the most powerful tool on the web is still words. I wrote these words, and you're reading them: that's magical. I'm in a little city in British Columbia; you're probably somewhere else. I wrote this early in the mornin
先日 Goodpatch さんが 保存アイコン=フロッピーディスクの時代は終わった…? という興味深い記事が掲載されていました。フロッピーディスクを保存アイコンをとして採用するのは古いのではないか、という議論は国内外で何年かに一回はあります。私も 2009 年に変わりゆく「保存」の存在と題してフロッピーディスクアイコンのあり方も踏まえて、今後の保存の姿を模索していました。また、先月開催された Android Bazaar Conference 2013 Spring でも同じ話題に触れています。 アイコンと問題解決について 様々なデザイナーが新しい保存アイコンを提案しているものの、「うん、これは保存だ」と納得できたものはほとんどなかったと思います。ダウンロードにみえるものも少なくありませんし、中には抽象的すぎて何を意味しているのかさえ分からないのもあります。自分たちのクリエイティブアウトプ
メニューがひとつしかない食堂で、隣にならんだ声が大きなお客さんだけが特別扱いを受けていたら、だれだって嫌な気分になる。人によってはもしかしたら、次は自分も大きな声を出す側に回って、特別扱いを受けようなんて決意する。 たいていの食堂には複数のメニューがあって、お客さんは食べたいものにお金を支払う。声を上げなくてもお金を支払えば商品は出てくるし、待たされることに文句をいうお客さんこそ減らないけれど、いいメニューを手に入れるために大声を出す人はいなくなる。 平等の空気は張り詰める 病院の待合室では、「診察が遅い」というクレームが毎日のように押し寄せる。 自分の順番が来る前に、たくさんの人が並んでいるのはみんな分かっているのだろうけれど、重症感のある患者さんが先に診察室に入ったり、あるいは予約外来の患者さんは回転がスムーズだったりして、待っている人がそうした状況から公平を感覚するのは難しい。 今の
小さな差が積み重なって思わぬ大きな差になることはよくあることですが、モノを作るときにも寸法誤差の積み重ねは、とても重要な意味を持ちます。 例えば、カステラがきっちり入る桐の箱を作ることを想像してみましょう。理想は隙間なくぴったり納まることですが、人の手が作るものでは、なかなかそうはなりません。カステラを切るときに、菓子職人さんがどんなにがんばっても最大1ミリの誤差は防げないとしましょう。一方、箱職人さんが作る桐の箱も±1ミリぐらいの誤差は出るとします。どちらも20センチで作ってくれと依頼しても、201ミリになったり199ミリになったりする可能性があるということです。 さて、カステラが箱に入らないという困った状況にならないためには、それぞれの職人さんにどのように依頼すればいいのでしょうか。答えは、箱をカステラより2ミリ大きく(箱は201ミリ、カステラは199ミリに)作ってくれと依頼することで
9/29締切【4ヶ月完結・オンライン+現地】わたしをいかした小さな商いをはじめる。まち商いスクール in 福島県双葉町 参加者募集!未来ワークふくしま起業スクール&ツアー 「デザインは対話にとてもよく似ている」Nosigner 太刀川英輔さんの考える”デザイン”とは?「ダイアログBar京都」[イベントレポート] 2012.05.24 a Piece of Social Innovation a Piece of Social Innovation 杉本 恭子 杉本 恭子 5月1日、ミラツクの西村勇也さんとHome’s viの嘉村賢州さんが主催する「ダイアログBar 京都」が開かれました。 ダイアログBar 京都は、いつも京都の外から紹介したい人をゲストに迎えているそう。今回のゲストは、Nosigner事務所の創業者・太刀川英輔さん。「見えないものをつくる職業」という意味を持つ「Nosign
イギリスのチェスタートンという批評家の名言に好きな言葉がある。 「なぜフェンスが建てられたのかわかるまで、決してフェンスをとりはずしてはならない 」 高級なクラブなどに行くと気づくのは、そこにある灰皿が極端に小さいことだ。小さく造形された灰皿はそれだけで独特な美しさを持っているが、ここには原作者の粋なアイデアが詰まっている。小さな灰皿は、一本でもたばこを吸えばいっぱいになってしまう。そうすると、スタッフが灰皿を新しいものに替える。そうするとことで、客への細やかなサービスを演出できるし、スタッフに自然と客へ細かく注目させることを可能にしている。 もちろん、これを違うやり方で実現することもできる。たとえばマネージャーが、スタッフに「客を細かく見ろ。灰皿は、客が一本たばこを吸ったら必ず変えろ」と言えばいい。そういうマニュアルを作ってもいいし、バックルームに貼り紙をしてもいい。なんらかの指示や号令
Mister Default Here he is: our default profile picture. You may know him as “Generic Avatar”. He’s the picture you get when you create a new account and profile on Basecamp, Highrise, Backpack, and Campfire. Mr. Default is a standard guy. He’s found everywhere on the web (in variations): message boards, comments, activity streams. He forces everyone to look like him regardless of gender, race, and
2012年2月3日、“シリコンバレー流”のユーザー・インタフェース(UI)やユーザー体験(UX)、ブランドのデザインをテーマにしたトークセッションが、デジタルガレージ本社で行われた。 登壇したのは、米エバーノートでクリエイティブディレクターを務めるゲイブ・キャンポドニーコ氏(写真1)。米アップルでの勤務経験も持つ同氏は、この数年にわたるエバーノートのアイコンのデザインからブランド構築までの数々の経験談を語った。 同氏が講演で指摘したUIとUX、ブランド構築のポイントは、以下の9点にまとめられる。 1)最初から編集に着手してはいけない 最初の教えは、「いきなり編集に着手してはいけない」。同氏がデザインする際に心がけているのは、できるだけたくさんの情報を収集すること。そのために同氏は、たくさんの人に会うのだという。 エバーノートには創業時から参加することになったので、同氏はまず企業ロゴを考える
GoogleのVic Gundotraによる、スティーブ・ジョブズのエピソード。 ジョブズ引退によせて、グーグルとジョブズのやりとりを開陳。 グーグルのモバイルアプリ責任者のもとに、日曜日に突然かかってきた電話とは? とても面白い内容だったので、電車内でiPadで訳してみた。 ———- アイコン急患 2008年1月6日、ある日曜の朝、携帯電話のバイブが振動したとき私は礼拝に参加していた。 即座に携帯をチェックすると電話には非通知と表示されていた。私は無視することにした。 礼拝の後、私は家族と一緒に車に戻りながら留守電をチェックした。 そこに残されたメッセージはスティーブからだった。「ヴィック、私の家に電話をくれるかい? すぐに議論しなきゃならないことがある」 車に辿り着く前に、私はスティーブに電話をかけなおした。私はGoogleのあらゆるモバイルアプリの責任者であり、職務の一環としてスティ
いまTwitter#setsudencopyで温かい節電コピーが生まれている。人が人を思う気持ちに感動だ。Twitterの中だけに留めておくのはMOTTAINAI! 節電コピーをポスターにするぜ。印刷して街に貼ってくれ。「俺もポスターつくった!」って人はsetsuden.jpg@gmail.comに画像を添付だ!いまTwitter#setsudencopyで温かい節電コピーが生まれている。人が人を思う気持ちに感動だ。Twitterの中だけに留めておくのはMOTTAINAI! 節電コピーをポスターにするぜ。印刷して街に貼ってくれ。「俺もポスターつくった!」って人はsetsuden.jpg@gmail.comに画像を添付だ!
プロのデザイナーとは デザイナーの仕事を一言でいうと、無から有を創り出す仕事ということになるだろう。素材、カラー、シルエットを自由に選び、組み合わせ、構築していくことによって、無限のデザインを生み出すことが可能である。 しかし、重要なことは、デザイナーはファインアーティスト(純粋な芸術家)ではなく、コマーシャルアーティスト(商業的な芸術家)であることだ。つまり、自分のために服をつくるのではなく、クライアント(得意先)に対して服をつくらなければならない。 デザイナーにとってクライアントとは多くの場合は、自分の勤めている企業である。その企業(あるいはブランド)がどんな経営哲学をもちどんな商品戦略をとろうとしているかを理解し、与えられた条件のなかでデザイン活動をするのである。 学生たちは、「売れる服をデザインするべきか?」「自分のつくりたい服をデザインすべきか?」という根源的だが幼稚な問題
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く