『これなら成功する恋愛の心理学』という本を読んでいたら,吊り橋効果というのがあると知りました。吊り橋のドキドキ感が恋愛感情に転化するそうで,試してみようと思い,意中の男性と吊り橋を渡ってきましたが,何も進展がありません。がっかりです。 A.森 直久 ダットンとアロン(1974)の実験のようですが,研究成果は引用の過程で内容が短く要約され,平易化されることが多く,ことに一般読者向けの本ではこの傾向が高いと思われます。応用を考えるなら,研究の詳しい内容を吟味して,研究成果の一般化可能性を検討してみる必要があります。いっしょに検討してみましょう。ダットンとアロンの実験の要旨は,以下の通りです― 揺れる吊り橋あるいは安全な橋で,女性インタビュアーが待っています。渡ってきた男性(18 ~ 35 歳)で,協力を承諾した人に,創造的表現に対する風景の印象の効果を調べているからとTAT 図版を見せ,浮かん
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