角田由紀子(つのだゆきこ、右)/1942年生まれ。東京大学文学部卒業。1975年弁護士登録。1986年から東京・強姦救援センター法律顧問。性暴力に関わる事案で被害者側代理人の仕事を続け、1989年に原告代理人の1人として日本初のセクハラ裁判を福岡地裁に起こした。 伊藤和子(いとうかずこ、左)/早稲田大学法学部卒業。1994年弁護士登録。女性、子ども、冤罪事件などの人権問題に関わる。2004年米ニューヨーク大学ロースクール客員研究員。日本初の国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ発足に関わり、以後事務局長。ジェンダー法学会副理事長。(撮影:尾形文繁) 日本には「セクハラの定義」がない ──今さらながら、セクシュアルハラスメント(セクハラ)を禁じる法の不在に驚きました。 角田由紀子(以下、角田) 男女雇用機会均等法で事業主に雇用管理上の措置義務として対応を求めているだけであって、「禁止」とある
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