文・ぼそっと池井多 「地域で支えるひきこもり」を考える 第6回からの続き…… www.hikipos.info 攻めの支援 最近「攻めの支援」という言葉を聞くようになった。 「当事者が申請してくれないと支援の手が差し伸べられない」 という申請主義の限界に焦りを感じている支援者たちが、本人が申請しなくても支援者の判断で支援を開始できるようにすることを指して、「攻め」に出る福祉を目指しているということらしい。 ちょっと聞いたかぎりでは、素晴らしいことのように聞こえる。 しかし、それが支援者たちの善意から出ている発想だと信じるとしても、福祉の受け手からすれば、もろ手を挙げて歓迎というわけにはいかないだろう。 「攻め」が受援者にとっても幸福をもたらす保証があるならばよい。 けれど、その保証はないだろう。なぜならば、支援者と当事者の人生はちがうものだからだ。 もしかしたら「攻め」によって、当事者は不