障害者虐待に関する相談・通報件数のうち、自治体が調査して虐待の事実を認定した割合に、都道府県によって大きな差があることが9日、厚生労働省の分析で分かった。2019年度まで過去5年分の件数を初めて分析した。障害者施設などの職員による虐待の認定率は全国平均20%で、都道府県別の最高は宮崎の32%。最低は茨城、岐阜のいずれも6%で、26ポイントの差があった。 家族による虐待の認定率をみると、最高は京都の58%。最も低いのは大分の12%で、大阪19%、高知22%と続いた。大分は人口10万人当たりの認定が0.4件で、全国平均1.2件を大きく下回った。