Silicon Graphics(SGI)が、UNIXの一種であるIRIX OSと、同OSが動作するMIPSチップ搭載コンピュータの販売を2006年末に中止し、同技術の18年の歴史に幕を下ろす決定を下した。 SGIのウェブサイトには、「革新性と汎用性の高さが評価され、20年近く世界をリードしてきたMIPS/IRIX製品の販売を2006年12月29日で終了する」と書かれている。SGIによると、その後も「特別契約」に基づきシステムの販売を継続し、少なくとも2013年12月まではサポートも提供するという。 SGIは近年、IntelのItaniumプロセッサとLinux OSを搭載したものに自社の製品ラインアップを移行してきていたため、この動きはさほど驚くには値しない。しかし、今回の決定により幅広く普及したハードウェアやソフトウェアの基盤がまた1つ、コンピューティング業界から消えることになる。 S