本格的なデジタル動画の時代が到来し、動画広告にもさまざまな変化が訪れている。しかし、広告主はテレビコマーシャルの30秒(もしくは15秒)のフォーマットに固執し、新しいフォーマットへの移行に難色を示す。そうした状況に、エージェンシーやパブリッシャーはどのように対応しているのか? Facebookがパブリッシャーの動画にミッドロール広告を挿入しはじめたのは、2017年に入ってからのことだった。その前には、GoogleがYouTubeでスキップ不可能な30秒のプレロール広告を廃止し、6秒間のスキップ不可能な広告をプッシュするという報道もあった。 こうした新フォーマットの採用は、理屈からすると、FacebookやYouTubeで配信しているコンテンツから収益を上げようと必死なパブリッシャーにとって良いニュースと言える。しかし、2017年の現代でさえ、広告主の多くは30秒の動画広告を優先しており、新