2016年10月、神戸市垂水区の市立中学3年の女子生徒=当時(14)=が自殺した問題で、神戸市教育委員会は22日、「見つからない」としていた、自殺から数日後に生徒6人にヒアリングしたメモが学校内で見つかったと発表した。学校は昨年8月下旬にメモがあることを市教委に伝えており、遺族も問い合わせていたが、市教委は学校に確認していなかった。市教委は「職務怠慢が原因」と隠蔽(いんぺい)目的を否定したものの、遺族は「隠蔽でしかない」と批判している。 女子生徒は16年10月6日に自殺を図り、亡くなった。メモは、同月11日に同校の教員が生徒6人から聞き取った内容で、A4判2枚。いじめの内容や生徒間の関係が記されている。 その後設置された第三者委員会は調査報告書で、メモを学校が「破棄した」と結論付ける一方、内容については「一連の聞き取りで復元されている」と記述。メモそのものは「保管すべきだった」と指摘した。