現在学習塾では冬期講習中ですが、今日はある小学3年生の生徒の算数を担当しました。 彼は暗算が苦手のようでした。宿題に、3桁の、筆算による足し算のドリルから出題されていたのですが、4分の1ぐらいしか解いていない。ただ、解いた部分はすべて正答。たぶん覚えたことが混乱していて、突然足し算のやり方がわからなくなったりするのだろう。そういうことは大人にもよくあることだけれど、われわれはそういうとき、すでに解答している部分から、「自分は何をやったのか」を推量し、「何をどうすべきか」を思い出すだろうと思う。初等教育のひとつの目標は、そういった、過去の自分の行為がしたがっていた規則をサーチする能力を身につけることだと思う。 ところで彼は、「117+10」という問題で壁にぶち当たった。「これは計算できない」というのだ。 「7に0を足したらいくつ?」と聞くと、「足せない」という。ひょっとして掛け算での、「0に