東電の保有株の上位30社 KDDIや第一生命保険など、東京電力が持つ株式の上位30社の社名と保有額が、29日わかった。同日付で提出した有価証券報告書に記した。東電は原発事故の賠償のため、保有株の売却などで約5千億円超を確保する方針。30社の株式は有力な売却候補になる。 公表されたのは、同社が純粋投資以外の目的で持つ株式の状況。取引先との持ち合い株などが中心だ。昨年までは上位10社のみが公表されていたが、企業情報に関する政令の改定で、今年から30社分が示された。 東電全体で245銘柄、3256億円を持つが、うち上位30銘柄分だけで2449億円分になる。金額で最多はKDDIの1841億円、次いで、昨年に上場した第一生命保険が100億円。上位10社には三井住友、三菱UFJ、みずほの3メガバンクが並び、昨年はリストになかった三菱重工業が、4番目に入った。