1957年に創設されたグッドデザイン賞は、日本を代表する総合的なデザインアワードだ。同賞受賞のシンボル「Gマーク」を販売促進に活用する企業も多く、国内認知率は80%以上という。同賞を運営する日本デザイン振興会(東京・港)がパーパス(存在意義)を制定。その狙いや同賞の課題、審査基準などをリポートする。 2023年11月20日に開催したパーパス制定記念イベントの模様。写真左からKESIKIの九法崇雄氏、パノラマティクスの齋藤精一氏、事業構想大学院大学学長の田中里沙氏、HAKUHODODESIGN社長の永井一史氏、経済産業省 商務・サービスグループ デザイン政策室の俣野敏道氏、JDP常務理事の矢島進二氏(写真/丸毛 透) 日本デザイン振興会(以下、JDP)が主催するグッドデザイン賞は1957年、「グッドデザイン商品選定制度」として始まった日本を代表するデザインアワードだ。当初は通商産業省(現在の