ブックマーク / gendai.media (81)

  • テスラの成功が示した「営業マンはもういらない」の残酷な現実(三戸 政和) @gendai_biz

    衝撃の宣言 2019年2月末、イーロン・マスクがまた世間を驚かせた。彼が率いるテスラの電気自動車(EV)の販売を、すべてオンラインに移行すると発表したのだ。 イーロン・マスクについてはご存じの方も多いだろう。アメリカ起業家で、いまやAppleのスティーブ・ジョブズと並び評される存在だ。 彼の野望は壮大だ。人類を火星に移住させる。宇宙に小型衛星をばらまいて、世界中で使えるインターネット網を作る。時速1000キロを超える移動手段を作る。人間の脳とコンピューターを直接つなぐ――など、いずれも常人には想像もつかないものばかり。その実現性には疑問がつきまとうが、彼はもちろん大まじめであり、そのプロセスも着実に進んでいると言っていいだろう。 そして、彼の野望が現実化した代表的なものが、宇宙産業のスペースXであり、電気自動車のテスラだ。 ゼロからロケット開発を始めたスペースXは、さまざまな失敗を乗り越

    テスラの成功が示した「営業マンはもういらない」の残酷な現実(三戸 政和) @gendai_biz
  • なぜ中世の日本人は「犯罪者の家を焼き払った」のか(清水 克行) @gendai_biz

    「ミミヲキリ、ハナヲソグ」 日中世とは、どういう時代ですか? 一般の方からそう尋ねられたら、私は迷わず、この『中世の罪と罰』を読むことを薦めるだろう。そして、私と同じように答える同世代の研究者は、決して少なくないと思う。 日中世史の魅力を一般読書界に広めることに大きな貢献を果たした網野善彦氏を筆頭に、石井進氏、笠松宏至氏、勝俣鎭夫氏という、中世史研究の黄金時代を築いたレジェンド4人が計10の「中世の罪と罰」をめぐる文章を寄せた書は、間違いなく戦後の日史学が生んだ名著の一つである。 書は1983年に刊行されて、研究者のみならず一般読者にも大きな衝撃をあたえた。現在、40代後半以上で、この時代に多少なりとも興味をもつ者なら、きっと覚えがあるだろう。 しかし、刊行から長い年月が経過し、いまの若い人たちのなかには、書に触れたことのない人も増えてきたようだ。当今は「歴史ブーム」というこ

    なぜ中世の日本人は「犯罪者の家を焼き払った」のか(清水 克行) @gendai_biz
  • 「意味のないクソ仕事」をする人ほど給料が高い…この大いなる矛盾(デヴィッド グレーバー) @gendai_biz

    『BullShitJobs』(=どうでもいい仕事、クソ仕事)というが世界中で注目を集めている。著したのはウォール街占拠運動の理論的指導者として知られる文化人類学者デヴィッド・グレーバー教授。ロンドンで行った単独インタビュー(『未完の資主義 テクノロジーが変える経済の形と未来』収録)で、グレーバー教授は「『どうでもいい仕事』が増え続けており、さらに必要ない仕事ほど、高給になっている」と語った。現代に蔓延するBullShitJobsとは何なのか。 【インタビュー・訳 大野和基】 「必要のない仕事」を増やしている ——近年、20世紀を代表する経済学者ジョン・メイナード・ケインズの理論が見直されています。1930年にケインズは「技術の進歩によって100年後(2030年)には週15時間(だけ)働く時代になる」と予想したそうです。この見立てをグレーバー教授はどう考えますか。 グレーバー 2030年

    「意味のないクソ仕事」をする人ほど給料が高い…この大いなる矛盾(デヴィッド グレーバー) @gendai_biz
  • 中国人も「プライバシー軽視」にはNO!顔認証システム巡り議論沸騰(古畑 康雄) @gendai_biz

    「ベルリンの壁より厚い北京の壁」 「湾湾はネットの自由が好き、壁に登るのは好きじゃない」「ネットの自由がない、壁に登らないといけない所に、誰が帰ると思うの? 全く訳が分からない!」 中国政府が台湾に対する26項目の「優遇措置」を発表した11月4日、中国中央テレビの女性アナウンサーが妙に親しげな口調で「湾湾、回家吧」(湾湾、うちに帰っていらっしゃい)と呼び掛けた。「湾湾」とは中国土で使われる「台湾」の愛称とのことだが、この動画がネットで広がると、台湾ではたちまち違和感が広がった。 ある女性キャスターはネットで「湾湾は家に帰りません。香香(香港)は家庭内暴力に遭っているし、西西(西蔵、つまりチベット)と新新(新疆)は監視されている。湾湾は西西、新新、香香を見て、死ぬほど恐ろしくなった。だから帰りません」と語った後、「湾湾はネットの自由が好き」と言ったのだ。 確かに「中中」にはネットの自由がな

    中国人も「プライバシー軽視」にはNO!顔認証システム巡り議論沸騰(古畑 康雄) @gendai_biz
  • カジノ解禁で年1兆円負ける「パチンコ好き」日本人の末路(出井 康博) @moneygendai

    カジノvs.パチンコ マカオやシンガポールでカジノ関係者を取材していると、必ず話題に上るのが「パチンコ」だ。日がカジノを解禁する可能性が高まっていた2013年暮れ、マカオで会った米系カジノ運営企業の幹部も、筆者にこう話した。 「実は先月も日を訪れ、と一緒にパチンコ店に入ってみたんだ。2人ともパチンコが大好きなんだよ」 幹部はアメリカ人で、高級なスーツに身を包んだ姿はニューヨーク・ウォール街のエリート金融マンを思わせる。パチンコ店はいかにも場違いだが、それほど「パチンコ」は気になる存在なのである。 「確かに、あなたのような外国人にとってパチンコは珍しいかもしれません。でも、パチンコとカジノは全く別物ですよ」 私がそう振っても、あくまで幹部はパチンコにこだわった。 「もちろん、そんなことはわかっている。でも、ギャンブルには違いないさ」 その言葉には、米系に限らず、「日」という市場への参

    カジノ解禁で年1兆円負ける「パチンコ好き」日本人の末路(出井 康博) @moneygendai
  • LCC就航で大激変、いま四国で「観光客爆増」の意外すぎるワケ(鳥海 高太朗) @moneygendai

    楽天トラベルが今秋発表した「2019年 秋の国内旅行 都道府県別人気上昇ランキング」で第1位が香川県、第2位が高知県と、四国の2つの県が上位2位を独占した。このランキングは、今年10月から11月の国内旅行の予約人泊数(予約人数×泊数)の伸び率が高い都道府県のランキングで、香川県が45.9 %増、高知県が39.0 %増となった。 これほどまでに四国への宿泊者数がこれまで以上に急増したのはなぜか。その要因について考えてみた。 「瀬戸内国際芸術祭」が索引 香川県が飛躍的に伸びた理由の1つが、直島や小豆島など瀬戸内海の現代アート。この現代アートを目当てに、日人に加えて世界中からわざわざ訪れる場所になったのだ。 外国人観光客を呼び寄せるきっかけになったのが、3年に1度のペースで開催される「瀬戸内国際芸術祭」だ。瀬戸内海の12の島々と2つの港で開催され、「海の復権」をテーマに掲げ、美しい自然と人間が

    LCC就航で大激変、いま四国で「観光客爆増」の意外すぎるワケ(鳥海 高太朗) @moneygendai
  • 「宇崎ちゃん」献血ポスターはなぜ問題か…「女性差別」から考える(牟田 和恵) @gendai_biz

    赤十字社が献血を呼びかけるためにweb漫画とコラボで作成したポスターがネット上で論議を呼んだ。今回使われたのは写真の通り、幼い表情で、巨大といってもいいような乳房を強調するもの。「宇崎ちゃん」という名のキャラらしい。 日事情に詳しい米国人男性が英語で、過度に性的な絵で、赤十字のポスターとしてふさわしくない、とツイッターで発信(10月14日)、日ごろから女性差別問題について活発な発信をしている女性弁護士がそれに同意し「環境型セクハラ」と批判を続けたところ、「表現の自由だ、表現を規制するのか」「自分の基準で勝手なことを言うな」「たかが絵なのに文句を言うな」等々の、ほとんど罵倒と言ってもよいようなものも含めて、非常に多くの反批判を受けた。 私自身もこの件で複数回ツイートしたが、いずれもリツイートや「いいね」を多数いただいたものの、上記と同趣旨のリプライも山ほど浴びた。 改めて、何が問題なの

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  • 土井善晴はどうして「家の中の多様性」を大切にするのか(中原 一歩) @gendai_biz

    【前編】はこちら 朝に「赤福」べたら何があかんの? かつて土井が投稿したツイートが物議を醸したことがあった。 それは何気ない土井の朝の献立だった。伊勢名物のあの「赤福」にワカメのお味噌汁——。 いただいた赤福のあさごはん。 こんでええやん。 pic.twitter.com/e1mc4yfuIm — 土井善晴 (@doiyoshiharu) September 3, 2018 この奇想天外な組み合わせに「それは違うやろ」とネット民が物言いをつけたのだ。 「正しい日の朝ではない」「栄養が偏っている」「健康に悪そう」 この「朝に赤福はふさわしいのか」論争は、多くのユーザーを巻き込んで反響が広がった。 しかし、当の土井はどこ吹く風で、ユーモアを交えこう切り返した。 「何言うてんねん。 石頭やなー(笑)」 そして、こうしめくくった。 「どうぞ、家の中の多様性を認めてください」 この「家の

    土井善晴はどうして「家の中の多様性」を大切にするのか(中原 一歩) @gendai_biz
  • NHKは日本郵政の「圧力」になぜ屈したか、ウラに隠された事情(竹中 明洋) @gendai_biz

    またNHKで… かんぽ生命保険の不適切販売を指摘した「クローズアップ現代+」をめぐり、NHKが日郵政グループの抗議を受けて続編の放送を延期していたことを毎日新聞がスクープした。 記事を読んで、「またか」と思わざるを得ない。NHKが外部の圧力に屈するのは、これまでにもたびたび繰り返されてきたからだ。 まず、毎日新聞やその他各紙の報道をもとに問題の経緯をたどる。 昨年4月に放送されたNHKの「クローズアップ現代+」では、かんぽ生命保険の不適切な営業実態を取り上げた。のちに金融庁の立ち入り検査を受けるなど、日郵政グループを揺るがす事態となったこの問題を最初に報じたのがこの番組である。 NHKは番組終了後にさらなる続編の放送を目指し、情報提供を呼びかける動画をツイッターに投稿した。この動画に対し日郵政が「犯罪的営業を組織ぐるみでやっている印象を与える」などと抗議して上田良一会長宛で削除を求め

    NHKは日本郵政の「圧力」になぜ屈したか、ウラに隠された事情(竹中 明洋) @gendai_biz
  • かつて先進文明だった中国が「長い停滞」から抜けたとき、起きること(野口 悠紀雄) @gendai_biz

    中国歴史が停滞したのは、個人や個人企業がリスクを取ってフロンティアを拡大する仕組みがなかったからだ。いまそれが変わろうとしている。これは、きわめて重大な変化だ。 明の時代に成長が止まった 中国は、人類の長い歴史を通じて世界のトップにいた。しかし、ある時点から落伍した。 歴史の転換点はいつだったのか? 多くの歴史家によれば、それは、明の時代だ。 経済学者であるグレン・ハバードとティム・ケインによる『なぜ大国は衰退するのか ―古代ローマから現代まで』(日経済新聞出版社、 2014年)は、つぎのように述べている。 歴史家のアンガス・マディソンが示したデータを見ると、明朝の頃に中国の成長が止まった。人口は増大したが、人口1人あたりのGDPが増えなくなった。1400年代以降の中国では、水準の変動がなくなった。 「明時代の早期に何か決定的なことが起きて、中国の運命を変えたのだ」と著者たちはいう。

    かつて先進文明だった中国が「長い停滞」から抜けたとき、起きること(野口 悠紀雄) @gendai_biz
  • パソコン50万台の計算で発見された「数学、最後の宝箱」その中身(熊谷 玲美)

    「今月の科学ニュース」は「数学の美しさ」について。身近なところにある「美」から、古代から続く「宝探し」の解決まで、文系も理系も楽しめる最新リポートです! 数式は風景画のように美しい 数学は、詩や絵画と同じように、美しくなければならない。イギリスの数学者ハーディはそう考えた。 「美が第一の条件である。この世には醜悪な数学に永住の地はない」(『ある数学者の生涯と弁明』より) 映画『レインマン』の主人公と同じサヴァン症候群であるダニエル・タメット氏には、数字を見ると形や色、質感、動きが思い浮かぶ「共感覚」がある。

    パソコン50万台の計算で発見された「数学、最後の宝箱」その中身(熊谷 玲美)
  • 読書習慣のある人ほど「深いコミュニケーション」ができるワケ(齋藤 孝) @moneygendai

    読むのが遅い、内容を忘れてしまう、何を読んだらいいかわからない……。そんな読書に関するお悩みを解決してくれるのが、著書『は読んだらすぐアウトプットする!』を出版したばかりの教育学者、齋藤孝氏だ。さまざまな効用がある読書だが、齋藤氏によればコミュニケーションの上達にもつながるという。より深く、より楽しいコミュニケーションをするための「の読み方」を教えてもらった。 ちょっとあなたがを読んでいるときのことを考えてみてください。文字を追いながら文脈をつかみ、咀嚼する、そのなかで著者が何を言いたいのかを理解しながら読み進みますよね? たとえば、「いまはこういう状況だな」「この結論はこういう原因・経緯から導き出されたものだな」「この発言の背景には、こんな思いがあるんだな」といった具合に、常に頭を働かせていないと、を読むことはできないのです。 つまり、あまり意識していないかもしれませんが、読書

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  • アマゾンの「最先端会議」で明かされた「宇宙事業」のスゴすぎる野望(田中 道昭) @moneygendai

    「re:MARS」の真意 これから宇宙事業の話をするからと言って、「MARS」を火星と連想するのはちょっと拙速だ。 火星の意味合いが含意されていることを否定はしないが、「MARS」とはそれぞれのスペルに意味を持つ略語である。 「M」=Machine Learning 機械学習(狭義のAI人工知能) 「A」=Automation 自動化 「R」=Robotics ロボティクス 「S」=Space 宇宙 「M」はMachine Learningのことだが、ここではAIのことだと認識するといいだろう。「M」=AIを進化させ、「A」(Automation)=自動化を進化させ、そして「R」(Robotics)=ロボットを進化させる。 これらはEC小売り事業の「アマゾン・ドット・コム」や、クラウドサービスの「アマゾン・ウェブ・サービス」(AWS)のアマゾン2大事業の中核を占めるキー・テクノロジーと位

    アマゾンの「最先端会議」で明かされた「宇宙事業」のスゴすぎる野望(田中 道昭) @moneygendai
  • 日本のITにいまひとつ“覇気”が感じられない「シンプルな理由」(水野 義之) @moneygendai

    2008年のノーベル物理学賞が日人の3人(南部陽一郎氏と小林誠氏・益川敏英氏)に決まった時、英国物理協会(IoP)もその独創性に賛辞を惜しまなかった。IoPホームページでは物理学者が、英国詩人の(「自然の対称性」に関連する)ポエムを引用しつつ、最後にこう書いた。「日人はもっと自信を持つべきだ」。 2019年5月、米国バブソン大学の卒業式に、同校の卒業生であるトヨタ社長の豊田章男氏が招かれ、見事なスピーチを行った(関連記事:トヨタ社長のスピーチは、なぜアメリカ人に「大絶賛」されたのか)。 そのポイントは彼自身を例にしつつ、常に新しいことにチャレンジし、自分の好きなことを見つけなさい、というもので、大企業が陥りがちな一般的傾向の、「真逆」を、見事に説いたスピーチだった。 この意味ではスティーブ・ジョブズ氏の2005年スタンフォード大学卒業式でのスピーチも同様だ。ジョブズはスピーチの最後で、

    日本のITにいまひとつ“覇気”が感じられない「シンプルな理由」(水野 義之) @moneygendai
  • AI時代の到来で「トロッコ問題」が再燃! その「ワケ」と「解法」(平野 晋,岡嶋 裕史)

    自分の選択で奪われる命の数が変わる──。 かつて思考実験として話題になった「トロッコ問題」。だが、いまや「待ったなし」でその解決法を考えなければならなくなったという。 何が起きているのか、どうすればいいのか。法学者・平野晋氏と情報学者・岡嶋裕史氏による特別対談から、乗り越えるためのヒントが見えてくる。 取材・構成:桧尚子 提供:中央大学国際情報学部 「トロッコ問題」が現実になるとき 平野 「トロッコ問題」をご存じの方も多いでしょう。暴走するトロッコの先に5人が動けない状況でいる。それを避けようとして転轍機(ポイント)を右方向へ切り替えると、その先にいる1人を轢くことになる。ポイントの前に立つあなたならどうするか、という問題です。 岡嶋 「ある人に危害を及ぼさないためには、他の人に危害が加わらざるをえない場合、他の人を犠牲にするのは許されるか?」というジレンマを扱った、哲学的な思考実験ですね

    AI時代の到来で「トロッコ問題」が再燃! その「ワケ」と「解法」(平野 晋,岡嶋 裕史)
  • 京都・民泊バブル「はしご外し」の顛末(村山 祥栄) @moneygendai

    ゲストハウスの「ババ抜き」が始まった! 今、京都の不動産市場では令和2年3月に向けて、 ゲストハウスのババ抜きが始まっている。 投資家向け不動産情報「楽待」を見ると、 京都市内のゲストハウスが山のように売りに出ている。 京都市内でのゲストハウスは以前から大量に市場に出回っていた。 それもそのはず、この観光ブームに乗って、京都なら十分集客も見込めるだろうという楽観的な憶測が不動産投資家の間では蔓延していた。 確かに京都市長もホテルが不足していると正式に宣言をしており、外国人観光客も平成29年まで右肩上がりで増え続け、京都市は観光立国・日のシンボルのように扱われていたことは、それを裏付けるには十分だった。 ゲストハウスのいいところは、ホテルや旅館のように旅館業法の厳しい指導下にないため、設備投資にコストが掛からない。一室から開業できる。 この手軽さと観光ブームは京都の住宅事情を一変させた。

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  • 日本の教育問題の根本にある「学年学級制」を克服する大胆提言(苫野 一徳) @gendai_biz

    「学年学級制」という不自然な制度 「学年学級制」とは、考えてみればとても不思議な制度です。同じ年に生まれた人たちだけからなる集団。そんなコミュニティを、わたしたちは学校のほかに見出すことができるでしょうか? なぜ、学校ではこのような“不自然”な制度が一般化したのでしょうか? 少々乱暴に言ってしまうと、それは公教育制度が始まった約150年前、富国強兵と殖産興業のために、国は大量の子どもたちに大量の知識技能を一気に学ばせる必要があったからです。 「みんなに同じことを、同じペースで、同じようなやり方で、出来合いの問いと答えを一斉に勉強させる」 このいわば大量生産型・ベルトコンベヤー式の教育は、日に限らず、ほぼすべての近代国家において、最も効率のいいシステムとして採用されました。 つまり学年学級制は、画一一斉システムにとって最も効率がよくなるよう、150年前に人為的に作り出された制度なのです。

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  • 「稼げるエンジニア」は何が違う?無料プログラミング教室に聞いてみた(マネー現代編集部) @moneygendai

    エンジニアだったらもっと稼げるのに…」と考えたことがある人もいるだろう。IT化が進む中、企業のエンジニア不足に注目が集まっている。 実は、憧れのエンジニアになるための学びの場を、20代の参加者に限り無料で提供している会社があることをご存知だろうか。「GEEK JOB(ギークジョブ)」を提供するGROOVE GEAR(グルーヴ・ギア)だ。 なぜそのような場を無料で提供するのか? 稼げるエンジニアになるにはどうすればいいのだろうか? 気になるあれこれを、同社代表取締役社長の石塚保行氏に聞いてみた。 取材・文/高橋暁子、撮影/白井智 無料でプログラミング学習、就職・転職までを支援 すでにご紹介した通り、グルーヴ・ギアは、「GEEK JOB」という無料のエンジニア育成スクール事業を行っている。初心者でも90%以上の人がわずか1〜3ヶ月の間に基礎から実践的な技術まで習得できるカリキュラムとシステム

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  • 親が貯めた3000万円は丸々相続、実家は相続放棄、どうやった…?(秋山 清成) @moneygendai

    近年大きな問題になり、今後ますます深刻化していくと見込まれるのが、両親の家(=実家)の相続。両親が亡くなった後、子供たちが誰も住まなければ実家は処分するしかないが、相続した後に売ろうとしても売れない例が増えているのだ。しかし、大阪国税局出身の秋山清成税理士(相続税専門)は、この深刻な悩みに対して「対策方法はあるんです」と言う。元国税のプロが教えるその秘策とは――。 売れない実家 まず、空き家を処分できずに大変困っている実例を挙げます。 2年前、関西の都市部に住む50代のサラリーマン男性の父親が亡くなりました。 母親はすでに亡くなり、兄弟のいない男性が唯一の相続人です。農家だった父親が遺した財産は、郊外の戸建てと小規模の田畑、そして約900万円の貯金でした。 男性は都市部でマンションを購入して子と住んでいるため、父親の家と田畑は必要なく、相続後に売却するつもりでした。父親の家の周囲は空き家

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  • 「国の借金」だけを報告し続ける、財務省のおかしな体質(ドクター Z) @moneygendai

    過去最大の「国の借金」…? 財務省は、国債と借入金などを含めた、いわゆる「国の借金」を3ヵ月ごとに発表している。これが2019年3月末時点で1103兆3543億円となり、過去最大を更新したと5月10日に発表した。 NHKなどのテレビ、日経などの新聞は律儀にこの「国の借金」報道をし続けている。先の額を国民一人当たりで割ると、およそ874万円になる、という定番の「脅し」も付け加えられることがほとんどだ。 「財政再建が必要」という財務省の言葉とセットで、さすがに国民は耳にタコだろう。コラムで度々触れているとおり、「国の借金」だけをニュースで取り上げるのは間違っていると筆者は考えている。 このニュースに対し、「『国の借金』ではなく、『政府の借金』で、国民にとっては逆に『資産』だ」と反論する向きもある。もっともらしい言い方のように見えるが、実はあまり意味をなさないロジックだ。 たしかに国債は国民に

    「国の借金」だけを報告し続ける、財務省のおかしな体質(ドクター Z) @moneygendai