タグ

ブックマーク / book.asahi.com (7)

  • コラム別に読む : (たいせつな本)宮部みゆき:下 「知」の欺瞞 ポストモダン思想における科学の濫用 - 宮部みゆき | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    my classics アラン・ソーカル、ジャン・ブリクモン 知ったかぶりを暴き、論理的にめった斬り まず最初に白状しますが、難解なです。 高校時代、物理も数学も赤点ばっかだった私は、初読のときには内容の半分も理解できませんでした。そもそも〈ポストモダン思想〉なるものがよくわからず、書で名前を挙げられている哲学者や思想家諸氏のことはまさにその名前ぐらいしか知らず、〈サイエンス・ウォーズ〉についても漠然とした知識しか持ち合わせていませんでしたから、なおさらです。 それでもこのは面白かった。だから何度も読み直し、読み重ねるたびに少しずつ解(わか)ってゆくのが嬉(うれ)しかったのです。 世界的に著名な思想家たちが、自身の思索を語ったり文章化したりする際に、自然科学、なかでも数学や物理学の専門用語や概念、理論をばんばん使う。それが、専門家の目から見るとトンデモない間違いだらけだ。しかし、その

    コラム別に読む : (たいせつな本)宮部みゆき:下 「知」の欺瞞 ポストモダン思想における科学の濫用 - 宮部みゆき | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    norton3rd
    norton3rd 2015/07/09
    意外な人がこの本のファンだったりする。
  • コラム別に読む : 敗者 松山ケンイチさん - 中村真理子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■負けた者が世の中を変える はじめはにしようとは考えていなかった。大河ドラマ初主演。自分が何者かもわからない青年から、世界の頂点に立つ老人まで、平清盛の一生を1年かけて演じた。「これほど大きく変化し、思い悩む役はめったにない。自分が何を感じ、考えていたのか、残しておきたかった」 東日大震災の日からエッセーは始まる。2カ月後、被災地に行った。「役者は来てくれるだけでありがたい」と言われながら、選んだのはがれき撤去のボランティア。「役者としてみんなを元気にさせることに自信がなかったのでしょう。言葉にして気づきました」。足を運ぶたびに心が揺さぶられる。〈被災地に行ったのは全て自分のためだったのではないか〉。自問自答は続く。〈震災は結局、東京で無傷でいたはずのわいをも襲っていた〉 試行錯誤の記録でもある。叔父を斬首する〈涙と嘔吐(おうと)でぐしゃぐしゃ〉の場面は、実際に吐いたものの、放送ではカ

    コラム別に読む : 敗者 松山ケンイチさん - 中村真理子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    norton3rd
    norton3rd 2013/03/14
    ちょっと生硬な部分はあるけどこの人はいい役者だと思う
  • 本の記事 : 外村大「朝鮮人強制連行」が示す今に続く差別 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    「『国益』を語る意見にも意味はあるでしょうが、『人間としての共感』を大切にする視点も必要だと思います」と話す外村大さん 植民地、そして戦争――歴史をめぐる対立が東アジアでまた熱を帯びている。先鋭的な政治問題となったテーマに、歴史学は有意義に“介入”できるのか。日近現代史研究者の外村大(とのむらまさる)・東京大学准教授(46)が今春発表した『朝鮮人強制連行』(岩波新書)は、一つの可能性を示している。 1939~45年に帝国日の政策として進められた、朝鮮民衆に対する労務動員。戦争遂行のための施策で、動員された人の多くは内地日の炭鉱に送られた。「強制性は無かった」という主張が一部にある中、外村は書名に「強制連行」を掲げた。 「研究者の基に立ち返ろうと、約6年かけて関連史料を一から読み直してみました。結論として、政策全体として見て強制性があったのは明らかだった」 執筆のきっかけは、編集者か

    本の記事 : 外村大「朝鮮人強制連行」が示す今に続く差別 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
  • コラム別に読む : 生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント [著]西原理恵子 - 青木るえか | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■オヤジをホロリとさせる最強の女 屋では「タメになる」ばかりではなく「罵倒してやろう」と買うもある。私は買うの半分がそれです。このも「罵倒してやるぞ」と舌なめずりしながら買った。そもそもサイバラには恨みがある。絵がヘタと言いながらムサ美入りやがって……、こっちは落っこちてんだよ。 しかし。このでサイバラが今でも「第一線で活躍」している理由を思い知る。だって、面白いんですもん。悩み相談西原理恵子が回答する。昔、週刊文春に米長邦雄の人生相談みたいなのがあって、名回答ともてはやされてたもんだが、単なるマッチョ男の保守論理押し付けみたいにしか感じなかった。同じ文春であっても西原理恵子のコレはちゃんとしている(リベラルだ)し、アナーキーだし、きちんと下品だし、「これでは罵倒できん」と肩を落としてしまった。 親と仲よくできないという相談には「仲よくなくてヨシ」。料理がまずいには「焼い

    コラム別に読む : 生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント [著]西原理恵子 - 青木るえか | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    norton3rd
    norton3rd 2012/08/30
    ああ確かにサイバラってオヤジ殺しの面があるよね
  • 「人道的帝国主義」書評 論理的な批判、切れ味も鋭く|好書好日

    人道的帝国主義 民主国家アメリカの偽善と反戦平和運動の実像 著者:ジャン・ブリクモン 出版社:新評論 ジャンル:社会・時事・政治・行政 人道的帝国主義―民主国家アメリカの偽善と反戦平和運動の実像 [著]ジャン・ブリクモン 書を読み進むうちに、すぐに気づくことがある。とにかく自らの論を説明するのに、これには二つの見方があるとか、明確にすべき三つの点があるとかいった具合の記述が多いのだ。著者はベルギーの理論物理学者という。なるほど説明が論理的で整合性が尊ばれている。もう一つは、歴史の空間を自在に走り回り、アメリカ政治、外交のもつドグマと進歩主義者、エコロジスト、平和運動家の論理に、徹底したメスを入れていることだ。著者は人権主義左派との立場だそうだが、それゆえか、そのメスの切れ味には驚かされる。 「書の目的は思想戦を行うこと」「(帝国主義とは)第三世界における西欧の植民地政策、新植民地政策

    「人道的帝国主義」書評 論理的な批判、切れ味も鋭く|好書好日
    norton3rd
    norton3rd 2012/01/12
    『あとで買って読む』リストばかりが積み上がっていくなあ
  • 【レビュー・書評】エイズを弄ぶ人々 疑似科学と陰謀説が招いた人類の悲劇 [著]セス・C・カリッチマン - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    エイズを弄ぶ人々 疑似科学と陰謀説が招いた人類の悲劇 [著]セス・C・カリッチマン[評者]斎藤環(精神科医)[掲載]2011年4月17日著者:S. C. Kalichman  出版社:化学同人 価格:¥ 2,310 ■放射能情報巡り混乱する前に 疑似科学を信ずる人々はいつの時代にもいる。「進化論はデタラメ」「アポロは月に行ってない」などなど。笑えるネタが大半だが、ホメオパシーのように命にかかわってくるとそうもいかない。 しかし、史上最悪の疑似科学である「HIV/エイズ否認主義」ほど多くの犠牲者を出したものは他に例がない。これは簡単に言えば「エイズの原因はHIVではない」という主張である。彼らは抗レトロウイルス薬をはじめとするHIV治療は有害で、HIVの流行は製薬企業の陰謀だと信じている。 例えば南アフリカでは、ムベキ元大統領が否認主義者の主張を真に受けてエイズ対策を誤り、260万人以上が犠

    norton3rd
    norton3rd 2011/04/25
    『被害妄想的な学者が否認主義を支持すれば、たちまち救世主に祭り上げられるだろう。ここに(レーガンのような)政治的無関心とインターネットが加われば、否認主義の蔓延(まんえん)はいっそう確実になる。』
  • asahi.com(朝日新聞社):文学とは何か [著]イーグルトン - 漂流 本から本へ - BOOK

    文学とは何か [著]イーグルトン[掲載]2010年7月4日[筆者]筒井康隆(作家)■触発された「唯野教授」 岩波書店から突然このが送られてきて、同封の手紙を読むと大江健三郎氏から、このをぜひぼくに送って読ませるようにという依頼があったとのことだった。当然大江氏はすでにこのを読んでいて、真意は定かでないがぼくに読ませ、何らかのよき反応を抽出させようとしたのであったろう。「現代批評理論への招待」というサブタイトルのこのはイギリスの批評家イーグルトンが、実にわかりやすく現代の文学批評の諸理論を概説したであり、このに触発されてぼくはのちに「文学部唯野教授」を書くことになるのだが、それがベストセラーになった時、このの訳者である大橋洋一氏がわざわざ神戸のぼくの自宅までインタヴューに来られたのには恐縮してしまった。 ◇ 今このを開くと、読み進めながらの自分がいかに興奮していたかは鉛筆で余

  • 1