ベルファストで27日、マクギネス北アイルランド自治政府副首相(左)と会見し、握手するエリザベス女王=AP 英国のエリザベス女王は27日、かつて英国からの分離闘争をカトリック過激派アイルランド共和軍(IRA)の司令官として率いたマクギネス北アイルランド自治政府副首相と初めて会見し、握手した。 北アイルランドは、3200人以上の犠牲者を出した末、1998年に和平合意が成立。平和の定着を象徴する動きと受け止められている。マクギネス副首相は会見後、アイルランド語と英語で「良い道中を」と女王に別れを告げた。 女王は昨春、英国の君主として100年ぶりにアイルランドを公式訪問して独立闘争の犠牲者らを追悼。女王との面会を拒んできたIRAの政治組織シンフェイン党が関係改善を決めた。女王は79年、親族のマウントバッテン卿をIRAのテロで失っている。(ロンドン=伊東和貴) 関連記事英女王とIRA元司令官、