ロンドン(CNN) 11月上旬、インターネット上にドローン(無人機)の動画が浮上した。集合住宅の屋根に設置されたアンテナ3本に狙いを定め、爆破する様子が映っているように見える。動画を投稿したウクライナ軍のドローン部隊指揮官は、ドネツク近郊の東部前線でロシアの「ポール21」電子戦システムを破壊したと主張した。 ウクライナはすでに、電子戦でロシアに追いつくための取り組みを急ピッチで進めている。 今回の攻撃からは、ウクライナが戦場でロシアの技術を破壊しようと躍起になっていることもうかがえる。戦争の将来にとって技術の重要性がいかに大きいかを示す兆候だ。 電子戦(EW)とは、電磁スペクトラムを利用した兵器や戦術のこと。今回の紛争では双方の軍が使用しており、主に、GPS(全地球測位システム)誘導照準システムを狂わせるジャマー(電子妨害装置)を通じてロケット弾の目標命中を阻止する使い方がなされている。