某若田部先生の新著で、新日銀法下で始まった速水日銀の五年間を追ったノンフィクション二冊が取り上げられていたのを見て、そういえば読んでなかったことに気付いたので速攻買ってきて読んでみた。ちなみにその二冊とは以下のものである。 藤井 良広著「縛られた金融政策-検証 日本銀行-」 軽部 謙介著「ドキュメント ゼロ金利 ー日銀vs政府 なぜ対立するのかー」 私自身経済学を学び始めたのは2001年以降のことであり、ニュースは見ていたものの速水日銀時代の政治状況や経済政策などについてはほとんど覚えていないのが実情である。かのゼロ金利解除という大失策も、あの当時の危機感のない報道もあり大した問題だとは考えていなかった。 どちらの本もきちんと調査されており非常に良く出来たノンフィクションであり、当時の政治状況などを思い出しながら楽しく読むことができた*1。面白いことに両者とも同じ出来事を扱っているにも関わ
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