飲料メーカーのカルピスは、同社保有の乳酸菌「Lactobacillus helveticus(ラクトバチルス・ヘルベティカス)」(ラクトバチルス属の乳酸菌の一種で、「カルピス酸乳」を作る主要な菌)で発酵させて作った乳酸菌飲料(殺菌)の飲用が、記憶力・集中力の改善作用をもつことを確認した。 同研究は、微生物・発酵技術やペプチド活用技術を中心に、健康・機能性素材の開発を行っている同社発酵応用研究所と、中部大学応用生物学部の横越英彦(よこごしひでひこ)教授との共同研究によるもので、12月2日から12月6日にかけ、米国・ハワイ州で行われた「2012年国際機能性食品学会(ISNFF 2012)」で発表された。 試験では、物忘れを自覚する45歳から70歳の男女20人(平均年齢50.9歳)に、乳酸菌飲料(殺菌)200ミリリットルを、1日1回朝食前に飲用してもらい、8週間後、高次脳機能障害等を短時間で簡便