完全に“シビレ”てしまった。もちろん正座して脚がそうなったのではない。海難救助で海上自衛隊や海上保安庁が見せてくれたプロの仕事に、だ。 ヨットで太平洋横断にチャレンジしていたニュースキャスターの辛坊治郎氏と全盲のヨットマン・岩本光弘氏が6月21日、宮城県の金華山南東約1200キロの洋上で遭難した。まず簡単に時系列で動きを追う。 ●6月21日午前7時35分ごろ 辛坊氏から2人のチャレンジをサポートしている団体事務局に「右舷から浸水している」と電話連絡 ●午前7時46分ごろ 団体事務局が118番通報(海難救助要請) ●午前8時ごろ 2人は浸水が激しいヨットを放棄してライフラフト(救命いかだ)に乗り移る ●午前10時 第2管区海上保安本部(2管)から海自厚木航空基地に災害派遣要請。この間、2管は巡視船とガルフストリームⅤ型機(LAJ500「うみわし1号」)を現場に派遣。巡視船の到着予定時刻は23