2006年はSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)という単語が市民権を得た年だ。その立役者がSNS最大手のmixi(ミクシィ)。9月14日に東京証券取引所マザーズ市場に上場し、世間の注目を浴びた。何しろ、NHKのシニア向け番組でSNSの利用方法が放送されたり、電車の中刷り広告に社長の顔写真が掲載され、「2006 ユーキャン新語・流行語大賞」にも選ばれるなど、広く一般に認知された年だったと言える。2006年を振り返りつつ、2007年のmixiの戦略を聞いた。 ――2006年はどんな1年でしたか。株式上場という節目もありましたが……。 笠原:2006年については、非常に密度の濃い、長い1年だったと思いますね。上場の影響については、やはり認知度の面で大きかったと実感しています。もう少し、目立たずにすむのかなと思っていたんですけど……。 mixiに対する注目度は、笠原氏にとっても予想外