リクルートの総務部門で、小さな「革命」が起きている。オフィス内の事務的な改善だけでなく、社内全体の不満を解消するためにデータを駆使し、仮説・検証を繰り返して、社内の効率化・合理化を徹底的に行っているのだ。今回は、その旗振り役である、リクルートの佐野敦司・総務統括室室長に話を聞いた。 【この記事の画像を見る】 ● 「エレベーター渋滞」に 総務が本気で取り組んでみた 高層ビルのエレベーターの待ち時間は、とかくやきもきするものだ。特に朝の出勤時間帯に、エレベーター前に長蛇の列ができていると、うんざりしてしまう。とはいえ、多くの人はこうした不満を「仕方ない」とのみ込んでしまっているに違いない。 そんな「仕方ない」と思われがちな不満を解消したいと立ち上がった企業がある。リクルートだ。 リクルートといえば、不満・不便・不利など、世の中の「不の解消」を社会使命として掲げている。とはいえ、「エレベーター渋