[Simon Wren-Lewis, “The key arguments for high top rates of income tax are political as well as pecuniary,” Mainly Macro, January 24, 2019] 「ネオリベラルなんて無意味な概念だ」という批判を聞いたら,相手にこう教えた方がよさそうだ――「アメリカやイギリスにかぎらず他の国でも,1980年ごろから所得税の最高税率はこんな具合になっているよ」(出典; Marcel Fratzscher のご教示に感謝) 下記のグラフは,過去1世紀にアメリカの最高税率がどう推移したかを示している(Martin Sandbu のご教示に感謝).アイゼンハワーは,最上位の稼得者に91パーセントの限界税率を支払わせていたわけだ. こうして徐々に最高税率が引き下げられてきた理由は,まち