・・・・・・ ボストン茶会事件は,1773年ボストンで,民衆が入港したイギリス船に乗り込み東インド会社の茶箱を海に投げ捨てた事件である。 当時,イギリスの北アメリカ植民地では1770年のタウンゼント諸法の撤廃後も茶税のみが残され,73年には新たにイギリス東インド会社の植民地での茶の販売独占権を与える茶税法が制定された。茶は植民地の人たちにとって,イギリス本国の重商主義的圧制のシンボルであったのだ。 そして1773年10月から茶税法による東インド会社の茶を積んだ船が植民地に到着しはじめると,民衆は集会を開き,茶を陸揚げせずに本国に送り返すよう要求した。イギリス総督はこれを拒否し,茶を積んだ東インド会社の貿易船はボストン湾での停泊を継続した。 1773年12月16日,サミュエル・アダムスを中心とする50人ほどのボストン市民がインディアンに変装して,停泊中の船を襲撃,「ボストン湾をティーポットに