変化草子〈1〉くぬぎの章 (大陸ネオファンタジー文庫) 作者:伊吹 巡 大陸書房 Amazon 子供のころ読んだ時はそこまで面白いと思わなかったが(なのでかなりうろ覚えだった。noteでタイトルを教えてもらった)大人になったいま久し振りに読んだら、滅茶苦茶面白かった。 時は清和天皇の時代。京の都では藤原良房が藤原家で初めて摂政の地位につき、これから藤原の世が始まろうとしていた。 仙術を操る偉大な妖狐・金剛と人間のあいだに生まれた半人半狐の少女くぬぎは、人間の母親を探すために山を下りて京にやってくる。 天皇の教育係を務める菅原道真と知り合い、追いかけてきた弟のちくまと共に居候になる。 そうして母親を探すうちに、天皇暗殺を巡る陰謀に巻き込まれる。 歴史や妖術、魑魅魍魎の設定がしっかりしていて陰謀やバトル要素が満載で読んでいて楽しい、明るく元気で狐の尻尾を持つという可愛い系キャラでいながら、自分