……のような断面画像が得られます。 CTスキャンの基本原理 物体をさまざまな方向からX線で撮影し、再構成処理をおこなうと、物体の内部構造を得ることができます。 物体を走査(scan、スキャン)することから、CTスキャンとよばれます。 CTとは、Computed Tomography の略称です。 X線は波長1pm-10nmの電磁波です。X線が物質に入射すると、さまざまな原因により吸収されながら通過していきます。CTスキャン装置は、X線の「吸収される」という性質を利用して、物体をしらべているのです。 CTスキャンでわかること CTスキャンは、「X線の吸収されやすさ(=X線吸収係数)」で物質をしらべています。 X線吸収係数が異なる物質同士を区別することで、かたちがわかります。 同じ物質でも密度が異なるとX線吸収係数にちがいが出るため、一種類の物質からなる物体であれば、密度のちがいを計測すること